東海版

集客は開催8週前から始まる
マルシェ・イベントの段階的告知スケジュール

イベント段階的告知スケジュール

「前回よりSNSで投稿したのに来場者が増えなかった」——そう感じている主催者の多くが、告知のタイミングと順序を間違えています。投稿の回数や内容より前に、「いつから・何を・どの順番で」発信するかが集客数を決めます。

人が予定を組むのは1〜2週間前ではありません。特にファミリー層や遠方からの来場者は、1〜2ヶ月前には動き始めています。告知が遅れるとその人たちの予定は他で埋まります。この記事では、開催8週前から当日まで、フェーズごとに何をすべきかを具体的に解説します。

この記事でわかること
  • なぜ直前告知では集客できないのか(構造的な理由)
  • 8週前〜当日の段階的発信スケジュール全体像
  • 各フェーズで発信すべき内容と目的
  • InstagramとLINEの使い分け方
  • 投稿が続かない主催者のための省力化のコツ

なぜ「直前告知」では集客できないのか

直前告知が効かない理由は3つあります。

1. SNSアルゴリズムは継続投稿を評価する

Instagramをはじめとするプラットフォームは、普段からアクティブに発信しているアカウントの投稿を優先的に表示します。開催2週間前に突然投稿を増やしても、アルゴリズムからは「急に動いたアカウント」として評価が低く、リーチが伸びません。日頃から継続的に発信しているアカウントが、告知投稿でも広がりやすいのです。

2. 人の予定は早く埋まる

ファミリー層・カップル・遠方からの来場者は、週末の予定を2〜4週間前には決める傾向があります。「来週末に行こう」ではなく「来月のあの週末に行く」と決めた時点で他の予定が入ります。告知が1週間前になってからでは、すでに手遅れのケースが多くあります。

3. 口コミには時間がかかる

SNSのシェアや「友達を誘う」という行動は、情報を見てから数日〜数週間後に起きます。早期に情報を発信することで「あとで見返す」「保存する」「友達に送る」という行動が積み重なり、開催直前に口コミのピークが来ます。直前告知ではこのサイクルが起きる時間がありません。

段階的発信の全体スケジュール

以下の5フェーズで考えます。開催規模が小さい場合(10組以下)は4週前スタートでも機能しますが、20組以上・300人以上の来場を目指す場合は8週前からの発信を強く推奨します。

8〜6週前
フェーズ1:認知
「このイベントが存在する」を知らせる

詳細が決まっていなくても、開催予定・日時・場所の3点だけで投稿を始めます。この段階の目的は情報伝達ではなく「脳内予約」です。来場者の頭に「そういえばあのマルシェ、来月やるらしい」という記憶を作ることが最優先です。

  • 「開催決定!○月○日、○○にて」の告知投稿
  • 前回の写真・動画を使った「こんなイベントです」の紹介投稿
  • イベントのコンセプト・世界観を伝える1枚
SNSアルゴリズムへの露出を早めに積み上げる期間。週1〜2投稿でよい。
5〜4週前
フェーズ2:興味喚起
「行きたい」という気持ちを育てる

出店者情報・ジャンル・目玉コンテンツを少しずつ公開していく期間です。一度に全部出してしまうのではなく、「続報を待たせる」投稿設計が口コミを生みます。

  • 出店者のスポット紹介(1投稿につき1〜2組)
  • 「先行出店者発表!まだまだ続きます」という期待をつなぐ投稿
  • 前回来場者の感想・写真(UGC活用)
  • アクセスマップ・駐車場情報の投稿(早めに不安を除去)
「保存」されやすい情報(出店者リスト・アクセス情報)をこの時期に出す。保存数が多いと後日リーチが上がる。
3〜2週前
フェーズ3:詳細公開
「行く予定」を確定させる

出店者全体・タイムスケジュール・特別企画など「完全版」の情報をまとめて公開します。この時期に詳細を見た人が「じゃあ行こう」と予定を決めます。友達を誘うのもこのタイミングです。

  • 出店者一覧(全組)の投稿またはハイライト保存
  • 当日タイムスケジュール・ステージプログラムの公開
  • 「友達と来てください」を促す投稿文
  • 過去来場者へのLINE・メルマガ配信(既存層への深堀り)
ここからLINEやメルマガなど「プッシュ型」媒体を組み合わせる。フォロワー以外にも届けるためにリール・ストーリーズを積極活用。
1週前〜前日
フェーズ4:リマインド
「忘れさせない」「背中を押す」

一度「行こう」と思った人でも、直前に別の用事が入ることがあります。この週は「忘れさせない」投稿を毎日〜隔日ペースで出します。内容より頻度を優先する唯一のフェーズです。

  • 「あと7日!」「あと3日!」カウントダウン投稿
  • 天候・当日の服装・持ち物のアドバイス投稿
  • おすすめの出店者・目玉商品のピックアップ再掲
  • LINEリマインド配信(前日に1通)
ストーリーズを毎日更新するだけでも有効。長い文章は不要。「明日開催!」の一言+写真で十分。
当日・翌日
フェーズ5:リアルタイム&アーカイブ
次回の集客資産を作る

当日の発信は「今来れる人への最後の後押し」と「次回の告知素材の収集」の2つが目的です。終了後の振り返り投稿は、次回フェーズ1の素材になります。

  • 開場直後のストーリーズ「いよいよスタート!」
  • 賑わっている様子のリアルタイム投稿
  • 終了後1〜3日以内に「ありがとうございました」報告投稿
  • 来場者・出店者の写真をアーカイブとして保存(次回フェーズ1に使う)
終了後の投稿に「次回開催予定!詳細はフォローして確認してください」を必ず添える。これが次回の認知フェーズの起点になる。

InstagramとLINEの使い分け

「どちらのSNSを使えばいいか」ではなく、目的ごとに使い分けることが重要です。

媒体強み使うべきフェーズ主なコンテンツ
Instagram(フィード) 新規の認知獲得・検索流入 フェーズ1〜3 出店者紹介・アクセス情報・世界観投稿
Instagram(ストーリーズ/リール) 既存フォロワーへの頻繁な接触 フェーズ3〜5 カウントダウン・当日速報・裏側コンテンツ
LINE公式アカウント 既存の関係者・ファンへの確実なリーチ フェーズ3〜4 詳細情報配信・前日リマインド・次回先行案内
地域コミュニティ(FB・掲示板等) 地域住民への直接リーチ フェーズ2〜3 開催告知・アクセス情報

投稿が続かない主催者のための省力化のコツ

「8週間も投稿を続けるのは大変」と感じる主催者は多くいます。継続するための3つのコツを紹介します。

コツ1:投稿カレンダーを先に作る

8週間分の投稿予定を一覧表にして、「何週の何曜日に何を投稿するか」を先に決めます。内容を毎回考えるのではなく、枠を先に作って埋めていく方が続きます。1週間に2〜3枠を確保するだけで十分です。

コツ2:素材を先にまとめておく

出店者から事前に写真・プロフィール文をもらっておくと、投稿のたびにやり取りが発生しません。「出店者紹介シート」をGoogleフォームで収集し、まとめて素材として保管しておくのが効率的です。

コツ3:投稿テンプレートを作る

Canvaなどでイベントのビジュアルテンプレートをあらかじめ作っておくと、テキストを差し替えるだけで統一感のある投稿が量産できます。「出店者紹介用」「カウントダウン用」「当日速報用」の3種類を持っておくと対応できます。

段階的発信スケジュール まとめ
時期フェーズ目的投稿頻度の目安
8〜6週前認知存在を知らせる週1〜2回
5〜4週前興味喚起行きたい気持ちを育てる週2〜3回
3〜2週前詳細公開行く予定を確定させる週3〜4回
1週前〜前日リマインド忘れさせない・背中を押す毎日〜隔日
当日・翌日アーカイブ次回の資産を作る当日数回+翌日1回
よくある質問(FAQ)
告知はいつから始めれば良いですか?

規模にもよりますが、出店者20組以上のマルシェであれば8週前(約2ヶ月前)からの発信開始を推奨します。小規模(10組以下)でも4〜6週前には動き始めると、口コミが広がる時間を確保できます。直前1〜2週間だけの告知では、アルゴリズムへの露出も口コミの広がりも足りません。

段階的発信で最も重要なフェーズはどこですか?

「認知フェーズ(8〜6週前)」が最重要です。ここで「このイベントが存在する」という情報を潜在来場者の頭に植えつけておかないと、後続のどの告知も届きません。詳細が決まっていなくても、開催予定・日時・場所だけで早期投稿することが集客の土台になります。

フォロワーが少ない場合でも段階的発信は効果がありますか?

はい。フォロワー数が少なくても、早期から継続投稿することでアルゴリズムに「アクティブなアカウント」として評価され、リーチが広がりやすくなります。また投稿を長期間続けることで保存数が積み上がり、開催直前に閲覧されやすい状態が作れます。フォロワーが少ない主催者ほど、告知期間を長く取ることが重要です。

InstagramとLINEはどちらを優先すべきですか?

新規の来場者を獲得するにはInstagram(認知拡大)、過去の来場者や出店者への再告知にはLINE(既存関係の活性化)が向いています。開催8〜4週前はInstagramで認知を広げ、2週前〜当日はLINEでリマインドする流れが基本です。

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